蓮信法師と朴雲和尚の和歌

宝珠寺ゆかりの歌碑があります!


宝珠寺から東、100メートルほどの所に、変型の六角形をした歌碑が立っています。何と書いてあるのか、今になっては、判別がむずかしいのですけれど。
上部、桜の花びらの形の中には、このような和歌が刻まれています。

散るたびに燃えこがれても惜しけきは
かまど山なるひざくらの花   蓮信法師


さらに、その下部に、次の和歌が記されています。

いにしへの花かぐはしき緋桜も
今はむなしく名のみ残れる  朴雲和尚


本歌は、1723年、身延山久遠寺に中適坊(ちゅうてきぼう)を開山された蓮信法師のもので、それに付けて、宝珠寺の明治大正時代の住職であった朴雲和尚が返歌として詠まれています。
歌碑は、昭和6年に建立。釜戸の緋桜は有名で、古来から多くの人々の目を楽しませたようです。なお、「かまど山」は、どの山なのか特定されていません。
蓮信法師の桜をめでる思いには、迫ってくるものがありますが、200年の時を経て、返歌された朴雲和尚の歌ごころにも感動します。

なお、歌碑の横にあるのは、近在の御宅の産土神です。
このあたりの下街道は、明治天皇の行幸の時、新道が川沿いに作られました。
新道のできる前までの下街道は、この歌碑の後ろを通っていました。峠になっていて、下街道の道沿いでは、昔の風情を大変よく残している場所でした。しかし、防災上のため、樹木が伐採され、法面がコンクリートで固められました。
風情からいうと、少し残念です。

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